その20.朝顔     (ヒカル 31歳)      

 

4.ヒカルのユッセ城再訪問と、副女官長ニナとの再会

 

 前駆を勤める者は内々の気の知れた者だけを選んで、ユッセ城に向います。

「王城を除くと外出が億劫な歳になって来たが、ユッセ城の第五女宮が心細い様子でおられるようだ。長年、叔父の式部卿に世話をお任せしてきたが、式部卿が亡くなられた後、本人が『これからは頼りにしております』とおっしゃるのももっともなことだし、お気の毒でもあるからね」などとお供に言い訳がましく話していますが、真意は朝顔への訪問にあることを承知しているお供たちは「好色な性癖は昔と変わっておられない、というのが惜しい傷ですな」、「軽はずみなよからぬ事態も起きてしまうだろう」と呟きあっています。

 

 ユッセ城の北面にある、出入りが多い通用門から入って行くのは軽率なように見られるので、西面にある重々しい正門に馬車を停めて、お供の者を中に入れて案内を乞いました。

「こんな天気だから、今日はお越しにはならないだろう」と思っていた女宮は驚いて正門を開けさせます。

 慌てて門番が寒そうな仕草をしながら出て来ましたが、すぐに開けることができません。おそらく門番以外の使用人もいないのでしょう。門番は扉をごとごとさせながら「錠がすっかり錆びついてしまって」と愚痴っているのを「悲しいことに。すっかり寂れてしまっている」と聞いています。

「『昨日今日のこと』と考えているうちに、三十路の坂を越えてしまった。すっかり錆び付いてしまった門を見ていると、仮初の宿への思いをいまだに思い捨てることができず、草木の色にも心をときめかしているままの私だな」と感じ入ります。

(歌)いったいいつの間に この邸は蓬が生い茂り 雪が降り積もる宿になって 垣根も荒れ果ててしまったのだろう

と、無意識のうちに歌を詠んでしまいます。

 

 ややしばらくして門番が扉を無理やりこじ開けて、中に入ることができました。女宮の居間に入って話を交わします。とりとめもない昔話を話し始めて、くどくどと続けます。目新しい話もないのでヒカルは眠くなりますが、女宮もあくびをしています。

「宵の内から眠たくて、満足に話もできません」と女宮がこぼしているうちに、いびきなのか聞き慣れない音をしだしましたので、「これ幸い」と居間を出ようとしますと、また一人、ひどく年寄りくさい咳払いをしながら近寄って来る者がいます。

 

「恐れながら、私がこちらでご厄介になっていることはご存知のはずなのに、私の存在を数にも入れてくれませんね。故桐壺院は私のことを『御婆殿』と笑われたことがありますよ」と名乗ったので、何者かを思い出しました。

「そういえば、ニナと呼ばれた内宮勤めをしていた者が修道女になって、女宮の弟子として修行をしている、と聞いたことがある。まだ存命中だとは思いもよらず、確認してみようともしなかった」と呆れるほかはありません。

 

「あの時分のことはすべて昔話になっている。はるか遠い昔を思い出すと心細い気もするが、声を聞けて嬉しい。

モンマルトルの丘で 食べ物がなく 飢えて臥せっている旅人よ 可哀想に 親もなく生まれてきたのだろうかという歌の旅人のように、面倒をかけてくださいな」と言いながら物に寄りかかっているヒカルの気配に、ニナは昔を思い出したのか、六十歳半ば過ぎにもなっているのに、相も変らぬ色っぽいしなを作って、歯が抜けて頬が窪んだ口元が気になる声づかいをしながら、舌足らずの甘ったれた口調で戯れてこようとします。

「あれこれ言っているうちに、老いがやって来てしまいました」と言い寄って来るのは目を背けたいほどです。「今、急に老人になってっしまったわけでもないだろうに」とヒカルは苦笑いをするものの、反面、哀れみを感じます。

 

「ニナが女盛りの頃、王さまに寵愛を競っていた貴婦人たちのうち、跡形もなく消えて亡くなった方もおられるし、あるいは見る影もなく落ちぶれて流浪している方もおられるだろう。それにしても、藤壺女院が短命で亡くなったことは残念なことだ、とだけを念頭に置いていたのだが。老いて先行きが少なくなった身で、心構えなども頼りなさげに見えた人が生き延びて、のんびり勤行をしながら過している、というのは、本当に定めがない世の中だな」と考えていると、ヒカルのしんみりした気配をニナは勘違いしたのか、胸をときめかせて若ぶります。

(歌)何年たっても 貴方と結んだ契りを忘れることができません 私のことをお婆さんと言われた一言が

と詠みますので、さすがに気味が悪くなってしまいます。

(返歌)あの世に生まれ変わった後までも 待って見てください この世に子が親を忘れる例があるかどうか

と詠んで、「まことに心強い縁がありますね。そのうちゆっくり話しましょう」と言って、その場を去りました。

 

 

5.朝顔の冷淡。ヒカル、紫上の機嫌を取る

 

 西の対はすでによろい戸を閉めていましたが、「訪問を厭っているように見られるのはいかがなものか」と侍女たちは一つか二つは閉めずにいました。月が射し出て、うっすらと積もった雪の光りに映えて、中々風情が高い夜の有様です。ヒカルは先刻のニナのような老女の懸想など『この世にあってはならない、よからぬ例』と聞いているのだが」と思い出しておかしくなりました。

 

 今宵は一層真剣に朝顔に話しかけます。

「人伝てではなく、『嫌いです』と一言だけでも直に話してくれたなら、思いを断つこともあるでしょうに」と念を入れて訴えますが、朝顔は「その昔はお互いに歳が若く、少しくらいの過ちは許されたし、亡き父宮もヒカル殿に好意を見せていた。それでも私は『あるまじきこと、恥かしべきこと』と思い定めて求愛を拒んでいた。今は三十路を越え盛りを過ぎて、恋愛ごとは似つかわしくない歳になったのだから、一言だけでも声を発するのは恥かしい」と考えて、心を動かそうとはしない気配なので、ヒカルは「恨めしく、辛いことですな」と観念してしまいます。

 

 それでも朝顔はさすがに無愛想に突き放してしまうことはせずに、人伝てでの返答はしますので、じれったくなります。夜が次第に更けて行き、風が激しくなっていきますので、実に心細い思いがしてきて、ヒカルは体裁がよい程度に涙を拭います。

(歌)昔の貴女のつれなさに 懲りもしない私の心こそ 貴女の無情さに添えて 恨めしくなります

「『恋しい気持ちも 分別がつくから 置く場所がなく もてあましてしまうという歌もありますよ」と声を荒げるヒカルを見ながら、侍女たちはいつものように「本当にお気の毒ですから」と朝顔に返歌を促します。

(返歌)他の女性にされた心変わりの噂を 幾度か聞いておりますから 今さら 気持ちを変えることがありましょうか

私の気持ちは昔と変わってはおりません」ときっぱりと求愛を拒絶する朝顔の返歌を執事が伝えました。

 

 これ以上粘ってみたところで、どうしようもありませんが、本気で怨じながら立ち去っていくのも大人気ない心地がします。

「こんなことが世間に知れたら物笑いの種にされてしまうだろうから、断じて漏らすではないぞ。ペルシュ(Perche)の森から流れ出る「知らぬ川」 知らぬと答えて 私の名を漏らさないでくれという歌は求愛が成立した場合で、今の場面では引用できないがね」と言いながら、侍女たちにひそひそ話しをしていますが、どんなことを話しているのでしょう。

 侍女たちも「まあ、もったいないことをされて。どうして一途に薄情な対応をされるのでしょう」、「ヒカル殿が軽々しいお気持ちで口説かれている様子には見えませんのに。これでは気の毒すぎる」と話しています。

 

 朝顔はヒカルの人柄が良いし、可哀想なことが分からないわけではありませんが、「ヒカル殿の気持ちを思いはかったように振舞ったところで、並みの女性が褒め称えるのと同等に思われるだけだろう。それに加えて、『求愛を受け入れてもよいかも』といった軽はずみな心の内を見透かされたとしても、こちらが恥かしくなるほどの立派な人物なのだから」と思いますので、心をひかせるような情愛を示すことはありません。それでもいとこ同士の礼儀として、普通の手紙の返信は絶やすことはなく、差障りがない程度にしています。

「人伝ての返事を失礼のない程度でしていこう。俗世界に戻って来ても、長かった斎院時代に引き続いて勤行を行っていかねば」と決めていますが、「急に二人の関係を切り離した顔で振舞うのもひどくわざとらしく見えて、人があれこれ噂するだろうし」と、口さがない世間の人を知り尽くしていますから、お付きの人たちにも気を許さず、ひどく気を使いながら、段々と勤行だけに専念していきます。

 兄弟たちは大勢いますが、いずれも腹違いなので非常に疎遠にしていますので、ユッセ城の邸内は一層さびれて行きます。あれほど結構なお方がねんごろに心を寄せていますから、誰もが皆、願っていることは「ヒカル殿の求愛を受け入れて欲しい」という一点になっています。

 

 ヒカル大臣はそうやみくもに執心する、というわけではありませんが、朝顔のつれない仕打ちが心外で、負けたままで止めてしまうのが悔しく、それに加えて、自分としては「人としての品格や世間の評判が申し分ない上に、物を深く分別するようになって、世間の人のちょっとした人情の違いも判別できるようになり、若い頃よりもずっと経験を積んだ」と自負していますので、「今さらの色恋沙汰には世間からの非難もあるだろう」とは思いつつも、「このまま空しく引き下がったら、逆に人から笑われてしまう。どうしたらよいだろう」と心が揺れ動いています。それに加えて、カール五世とヘンリー八世が反フランスで同盟を結びそうな気配が高まって来て、王城での会議が頻繁となっています。夜もシュノンソーに帰らないことが重なりますので、紫夫人は夜の戯れがないのが恋しくなります。辛抱してはいるものの、どうしても涙がこぼれない折りはありません。

 

「妙にただならない様子ですね。理解できませんね」と言いながら、ヒカルは夫人の髪をかき撫でながら、「いとおしい」と思っている光景は絵に書きたいような間柄です。

「藤壺女院が物故された後、冷泉王が世の中を大層寂しそうに思われているのを心苦しく見ておりますし、アンジェの太政大臣もいらっしゃらないので、政務を任せる人物もおらず多忙にしています。最近、留守がちにしているのは馴れないことだ、と思われるのももっともなことで、可哀想に感じています。でもそれはそれとして、安心していらっしゃい。貴女も成人されましたが、まだまだ大人としての思いやりがなく、他人の心も分からない、というのはまだ年功を積んでいない、ということでしょう」などと、涙でもつれた額髪を直したりしますが、紫上はいよいよ背を向けて物も言いません。

 

「まあまあ、ひどく子供っぽくされているのは、誰のしつけでしょうか」と諭しながら、「定めがないこの世に生きながら、こうまで心を隔ててしまうのはつまらないことですよ」としばらく、そのまま夫人を見やっています。

「前斎院にちょっとした言葉をかけているのを、もしや勘違いされているのでしょうか。まったく見当違いなことですよ。そのうち自然とお分かりになるでしょう。朝顔宮は昔から、そういった色恋ごとには疎いお方です。所在ない折々、通り一遍ではない手紙を送って悩ませてしまうこともありますが、あちらも退屈されていますから、たまには返信を寄越しますが、本気な様子でもありません。たとえ、そのようなことがあったとしても心配には及びません。『後ろめたいようなことはしていない』と思い直してください」と一日中、慰めます。

 

 

6.雪玉遊びと、ヒカルの女性評論

 

 雪が深く降り積もった上に今もちらちら降り続けて、常緑の松と落葉したブナの対比が興趣深く見える夕暮れで、ヒカルの容姿も輝きを増したように見えます。

「四季折々の中で、人の心を惹かせる花や紅葉の盛りの時期よりも、冬の夜に浮ぶ澄んだ月に雪が照り返す光りが交じり合う空こそ、色のない世界なのに妙に身に沁みます。そうした空を見つめていると、この世とは別の世界までが想像できて、面白さも悲しみも極まっていきます。『興ざめなもの それは老婆の化粧 年末の月夜と詠んで、冬の月夜を殺風景と決めつけた昔の人の心は浅薄ですね」と言って、ヒカルはカーテンを開かせました。

 月が隈なく射し出ていて、見渡す風景は白一色です。草木が萎れている前庭の姿は痛々しく、庭に流れる水は氷で滞りがちで、むせび泣くような音をたてています。池に張った氷も何とも言えない荒涼さです。

 

 ヒカルは童女たちを庭に下ろして、雪玉遊びをさせます。童女たちの可愛らしげな容姿や頭つきが月に映えます。大柄で雪玉作りに馴れている童女たちが色とりどりの中着を乱れさせながら、ベルトをしどけなく結んだ寝着姿がなまめかしく、肩からはみ出す長い髪が雪庭の白さに引き立って、際立つほど美しく見えます。小さめの童女ははしゃぎながら喜び走っているうちに懐中の物を落としてしまう油断顔があどけない。「もっともっと転がそう」と童女たちは欲張りますが、もう雪玉を押し動かせなくなって難儀しています。別の童女たちは東のベランダ先に出ていて、その光景をもどかしげに笑っています。

 

「ある年、藤壺女院が庭先に雪山を作らせたことがあります。ありふれた遊びですが、時には女院もそうした珍しくもその場に適ったことをされました。何かの折々につけ、女院が亡くなられたことが悔しく、物足りません。女院は非常に慎み深くされていたので、詳しい様子を拝見する機会はありませんでしたが、王宮では私のことを心安く頼りにできる者と思ってくれていました。

 私も何かが生じると女院を頼りにして、何かと相談しました。女院は人前にしゃしゃり出て、表立って巧者らしいようには見せませんでしたが、ちょっとしたことでも配慮が行き届いて、申し分なくされておられました。あのお方に匹敵する人がこの世に存在するでしょうか。物腰が柔らかで、内気でおっとりしているようですが、深い思慮をお持ちな点は並ぶ者がいないほどでした。何と言っても貴女こそ、女院と血縁がある姪にあたりますから、この上なく女院に似ています。でも貴女には少し煩わしい気性があって、とげとげしい部分が女院より勝っているのが難点ですね」。

 

「前斎院の性格は女院や貴女と違った様子に見えます。お互いに寂しくしている折りには、何ともなしに手紙をやり取りしています。私が相当の気遣いをするような方は、この人が唯一になっています」と話を続けます。

 それとなくヒカルの話を聞いていた紫上がふいに「女官長の朧月夜の上こそ、おたしなみが深い点で人より勝っていますね。浮いた話といった浅はかなことには縁遠いような性格に見えますが、妙な噂が立ったことがありましたね」と皮肉っぽく急所をつきましたので、思わずヒカルは苦笑してしまいます。

「確かにそうだね。朧月夜はなまめかしく、みめ麗しい女性の例として、今でも引き合いに出る人でしょう。それを思うと、若い頃には愛おしくも悔しいことが多くありました。ましてや、浮気性の色好みの男なら、歳をとるにつれて、どれほど悔いてしまうことが多いことでしょう。歳を積んでいくにつれて、人よりは格別におとなしくなったと思っていた私ですら、そうなのですから」と言いながら、朧月夜を思い出して少しは涙を流します。

 

「そうは言うものの、貴女が数にも入らないと見下されているモントワールの人こそ、身分のわりには自意識が高く、もっと物の道理をわきまえねばならないようですが、他の女性と同等には扱えない人ですから、気位が高い様子でも見ないようにしています。もっと身分が低い女性たちには、まだ出逢ったことがありませんが、優れた女性というのはめったにおりませんね」。

 

「シセイ城にいる、物思いに沈んでいるように見える人の気立てこそ、昔のまま変わりがなく愛らしい。ああまでは中々できないものです。ああいった気立ての良さに惹かれて見初めて以来、今に至るまで、同じ態度で世の中を慎ましげに思って過しています。今となっては、お互いに背を向き合うことはできません。しみじみ愛しく思っています」などなど、過去や今の女性たちの話をして夜が更けて行きますが、話を聞いているうちに、朝顔に対する紫上の不安が薄らいでいったようです。 

 月がますます澄み渡り、静かな情緒があります。

(歌)氷に閉じ込められて 石の間を進む水が流れかねていますが 空の澄んだ月影は 滞ることなく西に流れています

と詠みながら、外の方を見ようと頭を少し傾けた紫上の顔は似るものがない美しさです。髪の具合や顔立ちが、恋しく思っている女院の面影を思い浮かばせるので、ヒカルは嬉しくなります。いささか他の女性に向けられていたヒカルの心を取り戻していくことでしょう。

 折からオシドリが啼いているのを聞いて、ヒカルが詠みました。

(歌)色々と掻き集めた 昔のことが恋しくなる この雪の世界に 浮き寝のオシドリの啼く声が 哀れを添える

 

 

7.ヒカル、藤壺女院の恨みを夢見る

 

 寝室に入ってからも藤壺女院のことを思いながら寝に付きましたが、夢ともなく女院の姿をほのかに見ると、ひどく恨んでいる様子です。

「あの秘密は漏らしはしない、と言われていたのに、浮き名が隠しようもなく知られてしまいました。恥かしく苦しい目に遭ってしまい、辛くてなりません」とこぼしています。「返事をしなければ」と思うものの、夢にうなされた声でしたから、女君が「まあ、どうされました」と言葉をかけたので、はっと驚いて目が覚めました。言いようもなく名残惜しく、張り裂けるほどの胸の鼓動を静めていると、涙が流れて来ました。

 

 胸が鎮まった今もひどく泣き濡れています。「どうされたのでしょう」と女君が案じますが、ヒカルは身じろぎもせずにじっと臥しています。

(歌)安眠もできずに ふと寝覚めた厳しい冬の夜に 結びあがった夢は短すぎた

「いつまでも中途半端に悲しがっていても」とヒカルは思って、急いで起き上がり、それとは言わずにあちこちの教会に祈祷を依頼しました。

「女院も苦しい目に遭わせられる」と恨みはするものの、「さすがにあの秘密が気にかかっておられるのだろう。勤行をされて、すべての罪を軽減された様子であったが、あの一つの過失で、この世の濁りを洗い流すことができないのだろう」と物の摂理を深く考えてみると、ひどく悲しくなります。

「どんなことをしてでも、道しるべもない世界をさ迷っておられる女院の見舞いに伺って、『罪を代って受けましょう』と話さねば」とつくづく感じ入ります。

 

「それでも、このために取り立てて何かの法事を営むと、訝る人もいることだろう。王さまも疑心暗鬼になって、思い起こす所も出て来るだろう」と用心して、一心にキリストの慈愛を念じます。

「一蓮托生で運命を共にしよう」と願うものの、

(歌)亡き女院を慕う心にまかせて 尋ねて行こうとしても 姿が見えない三途の川の瀬で 迷ってしまうだけだろう

と思うと、辛く悲しくなります。

 

 

 

                著作権© 広畠輝治Teruji Hirohata